ご褒美と罰
犬は学習能力が高いので、嬉しいこと(ご褒美)が起こると、それを繰り返すようになります。
逆に、嫌なこと(罰)が起こると、その行為を避けるようになります。
従って、ご褒美と罰のタイミングが、とても大切になります。
何をしたら褒美をもらえるのか、どんなことをすると罰をうけるのか、犬が分かるように褒美と罰を与えてあげなければいけません。
褒美の与え方
褒美は、行為の直後か、その行為の最中に与えましょう。
トイレに成功したとき、しつけで言う事を聞いたとき、飼い主が与えたおもちゃをかじっているとき、おとなしく寝そべっているときなど。
褒美は、犬が十分に報いられたと感じるもの与えます。
おやつを与えたり、「よしよし」と褒め言葉を与えたり、「イイコイイコ」と撫でであげたり。
犬が大喜びするおやつは、褒美の時に少量を与えるようにして、褒美の価値を高めます。
声をかけて褒めるときには、犬の名前を一緒に呼ぶと良いでしょう。
褒美の方法をまとめると、
・おやつを与える
・言葉で褒める
・撫でる
の三つです。
罰の与え方
罰は、副作用を伴うおそれがあるため、その方法に注意点があります。
間違った罰の与え方をすると、犬と飼い主との信頼関係を損なったり、問題行動が増幅してしまうこともあります。
そもそも罰は、犬を懲らしめるためのものではありません。
良くない行動を犬に学習させ、好ましい行動へと導くためにすることです。
ですから、冷静な態度で罰を行う必要があります。
決して、感情的になって罰を与える事のないようにしましょう。
犬と喧嘩してしまっては、リーダーとして(飼い主として)失格です。
飼い主が罰を与えるときにまず注意すべきことは、『自分の身に危険がないように』ということです。
小型犬でも、本気で手を噛めば大怪我をします。
また、罰を与えるときに、犬の名前を絶対に呼んではいけません。
自分の名前を、嫌な事とセットで覚えてしまいます。
罰は、褒美と同じで行為の直後か、その行為の最中に与えましょう。
タイミングよくするとともに、最初から十分強く行います。
中途半端な罰は、逆に犬を興奮させてしまう場合があります。
罰を与える際には、その問題行動をするたびに必ず毎回与えるようにします。
与えるときと与えないときがある場合には、罰の効果は殆ど無いとされています。
罰の方法は、「無視をする」と「天罰を与える」があります。
殴る,蹴る,叩くなどは、絶対にしてはいけません。
飼い主といつも一緒にいたいと思っている犬にとって、「無視をする」という罰は、非常にこたえるものと言われています。
そのため高い効果が期待できますが、この「無視をする」という罰を正しく実践するのは、なかなか難しいものです。
犬が過度にじゃれついてきたり、要求して吠えたりしたときに、「無視をする」という罰を与えるのが効果的です。
もうひとつの「天罰を与える」とは、犬が『飼い主にやられた』と分からないよう罰を与えることです。
「無視をする」という罰が使えないときに、「天罰を与える」という罰を使います。
例えば、チャイムが鳴ると吠えるという問題行為に対して罰を与える場合、「無視をする」では意味が無いので、「天罰を与える」という方法を使います。
一般的な天罰は、ペットボトルや空き缶に小石やコインを詰めて犬に投げてぶつけるという方法です。
あるいは、かじってはいけない物(例えばスリッパ)にビターアップルなど苦い液体をスプレーしておき、犬がそれをかじったら嫌な思いをするというのも天罰です。
いづれも、飼い主の仕業だと気付かれないようにするのがポイントです。
罰と褒美はセットで
罰は、その問題行動をしないようにするというよりも、好ましい行動をするようにするためのものです。
従って、問題行動に対して罰を与えたら、それに対する好ましい行動に対して褒美を与えましょう。
例えば、クッションを噛んだら罰を与え、おもちゃを噛んだら褒美を与える、という具合です。
おもちゃを噛むようにしつけるために、クッションを噛んだら罰を与え、おもちゃを噛んだら褒美を与えます。
そうすることで、犬は何を噛むと良いのか学習することができます。



