着物の種類別ヘアスタイル

一口に着物といってもその種類はさまざまで、似合うヘアスタイルも違います。着物とアンバランスになってしまわないように、それぞれの着物にふさわしいヘアスタイルを覚えておきましょう。

振袖には

着物の華やかさに負けないよう、髪にもボリュームをつけて、華麗な中にも清楚さを表現。
最近ではファッション性を重視した髪飾りが多くあり、中でも、組み紐や真珠をあしらったもので、髪の動きに合わせて揺れる髪飾りが人気。

訪問着には

幅広い場面に対応できる訪問着の場合は、ヘアスタイルも出かける場所や目的に合わせて自由に楽しむことができる。
気軽なパーティーには、ルーズな編み込みに普段使っている洋服用のバレッタや飾りピンなどが似合い、夜開かれるパーティーでは、ラインストーンやラメ入りのリボンなど、光る髪飾りが映える。
ダウンヘアにする場合は、髪全体を下げるのではなく、サイドをねじって上で留めたりワンポイントを入れたりすると、和服にふさわしい華やぎが生まれる。

留袖には

留袖や色留袖は、どんなに豪華な裾模様でも、着席すれば上半身はただの黒一色または色無地になってしまうということを考慮に入れ、格調の中にも華やかさを持たせた髪型に。
全体のラインにボリュームをつけて、ゆったりと品よくまとめるよう心がける。サイドは、耳を隠すのは年配の人向きなので、若い人なら耳を出すほうがよい。
べっ甲のくしや珊瑚・蒔絵など本物使いの髪飾りが合う。

色無地には

式典などに出席する場合はおじぎをすることが多く、襟足が目立つので、首筋がすっきり見える髪型に。
お茶席に金属製の髪飾りは避ける。

おしゃれ着には

小紋や紬にはボリュームをつけないシンプルな髪型が似合う。紬は小紋よりさらにタイトにまとめ、髪飾りも小さめのものに。

悲しみの席では

なお、喪服の場合はヘアもメイクもきちんと控えめに整えるのがマナーです。髪飾りを用いる場合は、目立たない黒いリボンにします。
悲しみの席だからこそ、取り乱している印象を与えないように注意しましょう。

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