着物のリフォーム

着物の魅力の一つに、染め直しや繰り回しのできることが挙げられます。色や柄に飽きたり、派手すぎて着られなくなったりしたときなどに、思い切って別の色に染め変えてみると、まったく新しい着物として着ることができます。

染め直しの注意点

まずは、染め直しをするときの注意点をご説明します。

染め直しの効果がきれいに出るもの

綸子羽二重・紋綸子など、生地が厚めで色数の少ないもの

染め直しに不向きなもの

地色の濃い着物

色抜きによって生地を傷めやすく、織りのお召などはせっかくの風合いを損ねてしまうこともあります。

絞り染め

絞りがなかなか取れないので避けたほうが無難です。

化学繊維

色抜きが難しいので染め直しは不可能です。

染め変えたい色は和装専門のクリーニング店で見本を見て決めるのが無難ですが、実際の染め上がりは白地から染めるよりやや暗い色になり、見本通りの色にならないこともあるということを頭に入れておきましょう。

繰り回しとは

着物の一部が汚れたり傷んだりしたとき、他の目立たない部分(おはしょりの下に隠れる部分など)と交換することを「繰り回し」といいます。特に傷みやすいのは、裾・袖口・腰の部分です。
繰り回しをするときは、柄合わせを考えて布地を配置することが必要になりますが、裏表の区別がない生地であれば、そっくりそのまま裏返して縫い直すこともできます。

昔の人の生活の知恵

着物の形そのものを変えるリフォームの例としては、下記があります。

  • 留袖→ロングドレス
  • 色無地の着物→道行コート
  • 羽織→帯・道中着

この、着物を長く着るために考え出された昔の人の生活の知恵を参考に、お気に入りの着物はできるだけ長く手元に置いて愛用していきたいものです。