着物に映えるメイクのしかた(既婚女性編)

前回は、未婚女性がどんな点に気をつけてメイクをしたらよいかについてご説明しましたが、今回は既婚女性のメイクのポイントをご紹介したいと思います。

ベースはしっとりとしたリキッドファンデーションを使い、白く透明感のある肌を作る。
肌のくすみは、事前にコントロールカラーを塗ればカバーできる。
シワは厚塗りをすると却って目立つので、スポット用カバーファンデーションをつけ、その上に粒子の細かいパウダーファンデーションをたっぷりつけて、ブラシで余分な粉を払い落とす。
目元に一段白いファンデーションを塗るといきいきした印象に。

ミセスになると目元がたるむので、アイライナーをまつ毛の生え際に細くスッと入れて引き締める。
アイシャドーは着物に合わせて色を選び淡くぼかす。
慶弔の席では涙がつきものなので、泣いても目元を黒く汚すことのないよう、アイライナーやマスカラは落ちにくいタイプを。

パールの口紅やリップグロスなどの淡い色は避ける。年齢が高くなるほど口紅ははっきりした色を選び、リップブラシできちんと塗る。
留袖にはレッド系が映えるが、喪服の場合はあまり濃い色はつけず、オレンジ系などの落ち着いた色を控えめに。

着物の場合、髪をアップにすることが多いので、普段は隠れている耳があらわになることを忘れずに。耳が青白い人は、チークブラシに残った頬紅をほんのり色がさす程度につける。

襟足

ムダ毛はレザーで剃る(美容院でお願いするほうがよい)。
襟足には、顔に塗ったファンデーションよりも一段白いファンデーションをつけてスポンジで伸ばし、その後パフでおさえてしっとりなじませる。

尻上がり気味にやや濃く描き、眉ブラシで心もち太めにぼかすと若々しい印象に。

手・指

いわゆる白魚のような手というのは即座にできるものではないので、日頃からハンドクリームで手入れをしておく。
マニキュアは濃い色を避け、淡いオレンジ系かピンク系に。

つけすぎに注意!

年齢を重ねると、シワ・しみ・くすみなど若い頃とは違う悩みも出てきます。厚塗りをすると余計目立つので、自然なメイクと普段からのスキンケアを心がけましょう。
また、香水はすれ違った瞬間にほのかに香る程度が適量です。夏場は湿気が多く少量でもにおうので、「夏場はあっさり、冬場は心もち多めに」と覚えておきましょう。
なお、お茶席での香水はタブーです。

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