うなじとえもんの抜き加減のバランス
着物で色気を感じさせるのはえり足です。つまり、うなじとえもんの抜き加減のバランスが重要なのです。
アップの位置で抜き加減は変わる
着物のときは、アップヘアにして、えもんの抜き加減は、首の付け根の骨(骨がぐりっと出ているところ)からこぶし1個分(7〜9センチ程度)あけるというのが基本ですが、それだけでは画一的すぎてしまいます。
同じアップヘアでも、その位置が頭頂部寄りか、えり足に近いシニヨンかによって、抜き加減は違ってきます。
ヘアスタイル別えもんの抜き加減
では、うなじとのバランスのとれたえもんの抜き加減を、ヘアスタイル別に見ていきましょう。
ゴージャスなアップ
大きめのアップは、プチ・フォーマルやフォーマルな装いに適切なスタイルです。
えもんは大きめに抜きましょう。
シンプルアップ
アップの位置の基本は、あごから耳を結ぶラインの延長線上といわれています。
シンプルアップの場合、えもんは浅めに詰めます。
シニヨン
シニヨンは品よくおとなしい印象をかもし出します。
ただし、えり足やサイドの毛が整っていないと、着物の場合は疲れて老けて見えるので注意しましょう。
えもんは浅めに抜きます。
長めのボブスタイル
ボブスタイルは着物姿によく似合い、普段着物にはぴったりです。
木綿やウールのさりげない装いではかわいらしくおすすめです。
えもんは抜きません。
ショートヘア
えり足が見える程度のショートヘアは、いちいちカーラーを巻いたりつけ毛を整えたりする手間を省きたい多忙な女性には便利です。
えもんは浅めに抜きます。
抜きすぎにご注意!
えもんの抜き加減はTPOによっても工夫が必要です。あまり抜きすぎると水商売風になってしまうので注意しましょう。