着物を楽に美しく着こなすコツ
着物の流儀はさまざまですが、着付けのポイントや着たときの動作などはほぼ同じです。そこで、美しく見える着方と仕草のコツをご紹介します。
美しく見える着方
まず、肌襦袢の紐などの肌に近いところで締める紐はあまりきつく締めないようにします。しかし、逆に長襦袢や着物の紐はきちんと結ばないと着くずれの元になります。
帯の上部は枕紐や帯揚げなどを収めるので少しゆとりを持たせ、帯の下部は腹部に密着させてきゅっと締めると美しく仕上がります。
着付けが完成したら、一度裾を開いて股をぐっと左右に広げておくと歩きやすくなります。途中で胸元が緩んできた場合は、裾から長襦袢に手を入れ、お尻のあたりをぎゅっと下へ引っ張るとすっきりしまります。
美しく見える仕草
着物を着たら、洋服のときとはちょっと違う動作にします。コツと注意点は次の通りです。
歩き方
あまり大きな歩幅を取らず、外向きの歩き方も避けます。
つり革の持ち方
つり革を持つと袖から腕が出てしまうので、できれば胸元より下のところを持ちます。どうしてもつり革を持つ場合は、空いた手を袖口に添えるなどの気遣いを。
車の乗り方
必ずお尻からシートに入って両足を揃えてゆっくりと乗り、降りるときは足から先に。ドアが閉まるときは袂を挟まないように注意します。
写真の撮り方
足元は必ず内向きにし、さらに少し前後にずらすときれいに見えます。外向きのいわゆるモデル立ちは着物には似合いません。袂から長襦袢が見えないよう、袖の振りは後ろに整えます。
お手洗いから出るとき
必ず手を後ろに添え、帯のタレが下りているか確認してから出ます。
まとめ
きれいな着方や動作ができていないとせっかくの着物姿も台無しです。ちょっとしたコツを心がけるだけでも見栄えはうんと変わります。
【参考サイト】
着物を着よう【着物はちょっとしたコツで楽に美しく】(「京都」×わカル – 京都の伝統・文化・暮らしのガイド)
http://kanko.city.kyoto.lg.jp/wakaru/life/kimono/basis/file07.html
着物を着よう【動作を細やかに小さく】(「京都」×わカル – 京都の伝統・文化・暮らしのガイド)
http://kanko.city.kyoto.lg.jp/wakaru/life/kimono/basis/file10.html