着物を着るとやせられる!?
「着物を着ることによってダイエット効果が得られる」などと言うといかにも人気が出そうですが、もちろんそんなにうまい話はありません。
着物を着たからといって簡単にやせられるのなら、昔の女性はみんなすっきりやせていたはずですが、もちろんそんなことはなく、そもそも、肥満問題やダイエットという概念自体がここ数十年のものですし、仮に昔の女性がやせていたとしても、それはダイエットによってではなく、むしろ栄養不足が原因だったのではないかと思われます。
帯が苦しくて食べられないのではない
しかし、そう言われる根拠と思われる事実は確かにあるのです。
まず、着物を着ているとおなかに安定感が生まれます。帯を締めているというのは、それだけおなかがしっかりするということで、ちょうど胃のあたりがあたたかくなり、安定します。
よく、着物=苦しいと思われがちですが、帯は下をキュッと締めながら巻くものであって、上をぎゅうぎゅう締め上げるものではないので、帯揚げのある辺りはむしろスカスカで、携帯や財布が入るほど空いています。したがって、帯が苦しくて食べられないということはなく、しっかり食べても平気なのです。
腹部の安定感で食べ過ぎを防ぐ!?
つまり、きつく締めなくても、胃の真上あたりに帯があることによって腹部の安定感を得られるということです。おなかに安定感があればあまり口さみしくならない、だから、少し食べただけでもおなかに充実感があれば必要以上に食べてしまうことが減るのではないか、というわけなのです。
口さみしさの軽減は大切
「口さみしくない」というのはダイエットにはけっこう大事なことです。したがって、着物を着ることでこのように口さみしくならないので食べ過ぎない、ゆえに太らない、という考え方でダイエットのきっかけとして着物を着るというのもアリなのかもしれません。