展示会・骨董市での賢い買い物術
着物を買う機会や場所はさまざまですが、今回は、呉服展示会と骨董市での失敗しない買い物のしかたをご紹介します。
展示会はお世辞に惑わされず気丈に楽しむ
呉服展示会は、担当者がいろいろと勧めてくれるので、反物の勉強には最適の場ですが、気づいたら呪文にかかったように予定外の反物を買わされてしまうことにもなりかねないので、注意しましょう。
気に入った品があったら、「これ、私に似合いますか」などという質問をしないようにしましょう。相手は当然イエスとしか言いません。聞きたいことがあるときは、「何歳ぐらいの人向けですか」など、イエスかノーで答えられない質問の仕方を心がければ、「お似合いです」などとのせられて買わされる心配はありません。
骨董市に持参すると便利なもの
骨董市で買うときは、安物買いの銭失いにならないように、予算と目当ての品を決めておきましょう。
その際、次のグッズを持っていくと便利です。
メジャー
着物や襦袢の袖丈や裄などを測るため。
ミラー
コンパクトより大きめのもの。骨董市会場には意外と鏡がない。
サイズ表
自分の体と着物の各部位のサイズを書いたもの。
手持ちの着物・帯・小物の写真
無駄買いを防ぐため。
骨董市で買うときのポイント
まず着物の衿や上前、帯のタレ先やお太鼓部分の汚れをチェックします。その他の部分の汚れは着てしまえば目立ちません。また、顔映りを判断するため、Vネックを着ていくか、半衿を持参するようにしましょう。
骨董市は、初日の朝一番と最終日の午後に掘り出し物が出る確率が高く、狙い目です。
職人技に触れるチャンス
ホテルなどで展示会が催される場合は、重要無形文化財といわれる方の作品が販売されることもあります。買う買わないはともかく、間近で見たり触れたりすることができるいい機会ですので、思いきっていろいろ尋ねてみましょう。