着付け後のチェックポイント
着付けが終わったら、仕上げとして必ず着付けの出来をチェックしましょう。時間にするとほんの30秒ほどで済みますし、これをやっておくとお出かけも安心です。
チェック項目
着付け後には、次の項目をチェックします。
- 衿の後ろは着物より襦袢が出ていないか?
- 衿の抜き加減は?
- 半衿の出具合は?
- 衿合わせの中心と帯揚げ、帯締めの結び目の中心が合っているか?
- おはしょりのおくみ線と上前のおくみ線がつながっているか?おはしょりの長さは?
- 背中心は背中の中心になっているか?
- 胸元・背中のシワは伸ばしたか?
- 裾すぼまりになっているか?
慣れてくると、無意識のうちにチェックしているようになります。
衿合わせの覚え方
久しぶりに着物を着るときや誰かを着付けてあげるとき、衿のどちらが上か分からなくなることがあるかもしれませんが、右手が胸の懐に入れば正解と覚えておきましょう。
また、人を着付けるときは、衿合わせがyの字になっているか、鏡に映した場合はyの逆になっているかを確かめます。
背中心の法則
着付け終わると、着物の身幅によって、上半身と下半身の背中心がずれてしまっていることがあります。衿合わせをするときは、必ず背中心が真ん中になるようにしましょう。
ただし、上半身は必ず中心ですが、下半身はずれていてもOKです。もちろん、両方ともまっすぐに越したことはありませんが。
きれいな裾のラインを作るには
きれいな裾すぼまりのラインの作り方は、次の通りです。
- 下前を合わせたら、褄先を引き上げる。
- 上前も合わせたら、褄先を下前の約半分引き上げる。
正面の裾は甲すれすれで、褄先は少し上がっていると、裾すぼまりになります。