暑さに備える着付けのしかた
いくら着物が好きな人でも、暑い日に着物で過ごす際の汗対策にはさすがに頭を悩ませているのではないでしょうか。
今回は、夏の着物ライフを少しでも快適に過ごすコツをご紹介します。
着付け前の準備
夏の暑い日に着物を着るときには、次のような工夫をしてみましょう。
- クーラーをつけて部屋を涼しくしておいてから着付けを始める。
- 着付け前にシャワーを浴びて、ベビーパウダーや爽快バブシャワーなど、制汗作用のあるものをつける。
- 洗える素材を着るときは、着物の内側、お太鼓の山のあたり、背中に小型のアイスノンなどをはさんでおく。
一年中使えるメッシュ帯板
夏は、ひも1本でも少なく、ほんの少しでも涼しく着物を着たいと思うものです。
そんなときは、帯板をメッシュ状のものにすると、夏に一番暑くてむれやすい帯周りの通気をよくしてくれます。帯板がメッシュというだけで、気持ち的にも涼しい感じがしてきます。
軽くてソフトな上に、ほどよい弾力性もあるので、特に硬い帯板が苦手な人には一年中使えるスグレモノではないかと思います。
日傘と扇子は必携
夏の外出を快適にするためには、日傘と扇子が必需品です。
日傘は木陰のような涼しさを与えてくれるだけでなく、見た目にも優雅ですし、扇子は、着たままで風を入れられる構造になっている着物にとって、まさにうってつけの携帯空調道具と言えます。袂や衿元に風を送るだけで、かなりラクになります。
夏用をオールシーズンで
着付け小物には、通年用と夏用とがあり、夏の着付け小物にはメッシュ素材などが使われています。
着付け小物は通常外からは見えないものです。したがって、普段用として最初に買うなら、夏用を購入してオールシーズン使用するというのも、合理的かつ経済的な選択といえるかもしれません。