お見合いの着物
お見合いといえば、以前なら本人は振袖、付添人は訪問着というのが普通でしたが、最近では、場所・時間・季節を第一に考え、フォーマルにこだわらない装いで臨むケースも多くなってきています。
TPOにふさわしく
ホテルのロビーやレストランは人目につくので、いかにもお見合いという装いだと注目の的になってしまいます。昼間ならあまり派手な着物は避け、東京小紋や友禅小紋あたりにしましょう。
夕食を共にするお見合いなら、控えめな付け下げぐらいにします。食事をする場合、帯や紐を締めすぎて気分が悪くなっては台無しなので、その点を考慮してゆったり着つけておきましょう。
劇場など、お洒落をした人が多い場所であれば、訪問着・付け下げなどにします。地味すぎると老けて見えるので、少々派手めに装います。ただし、あくまでも清楚さを失わないようにしましょう。
訪問着・付け下げ以外なら、色無地・友禅小紋でもOKですが、この場合は着物と反対色の伊達衿をすると、顔が美しく引き立ちます。
この他、お見合いをする場所はさまざまですが、その場にふさわしく品位のある清楚な装いをするのがポイントです。
また、相手だけでなく相手方の付添人からも見られていることを意識しましょう。念のため、紹介人に当日の装いを相談し、相手が格やしきたりを重んじる家庭なら、小紋以上の着物にしておくほうが無難です。
付添人の装い
お見合いには双方の親が付き添うのが一般的です。
付添人は本人よりワンランク格を落とし、少々地味めな装いを心がけて、落ち着いた色柄の付け下げか、格調ある江戸小紋・渋めの色無地などにします。色無地の場合は、絵羽羽織を着てもかまいません。
仲人の装い
仲人は、女性側の装いを考慮に入れた上でお見合いをする本人を立て、シックで上品な色合いの色無地などで控えめに装います。
自分を輝かせる着物を
お見合いはここ一番自分をアピールする場です。自分を最高に輝かせる着物を選びましょう。