足袋の汚れをきれいに落とす
最近では、足袋といっても白に限らず、色足袋・柄足袋などの個性的で華やかなモノが増え、さらには刺繍入りやレース足袋、靴下のように手軽に履けるタビックスのようなものまで幅広く揃うようになりました。
お手入れは素材によって
当然のことながら、お手入れの方法は足袋の素材によって異なります。
ポリエステル素材のモノやタビックスは洗濯機で洗うことができますが、綿素材の場合は、特に足袋の底地の汚れが頑固に付いてしまうので、しっかりとしたお手入れをしなければなりません。
洗い方
脱いだ足袋は、すぐに洗剤を溶かしたぬるま湯または水にしばらく浸け置きしてから、もみ洗いをします。このとき、歯ブラシなどを使うとより効果的です。足袋の縫い目や底地は汚れが付きやすいので、特に念入りに洗います。
ただ、歯ブラシを使う場合は、くれぐれも力の入れすぎに注意しましょう。
干し方
干す前には、足袋をしっかり伸ばしておきましょう。これだけでも仕上がりが違います。 軽くしぼったら、以下の手順で伸ばします。
- 底地の両側を持って左右に引きます。
- 指先の部分とかかとの部分を持って縦に伸ばします。
- 足首周りを引っ張って伸ばします。
- 甲の縫い目の部分を両端に伸ばします。
- こはぜ留めの部分にピンチを挟んで陰干しします。
綿底の足袋の場合は、伸ばさずに乾かすと縮んで履きづらくなってしまうので、面倒でもこの作業はしっかりやっておきましょう。
洗濯ジワ程度ならアイロンは不要
ちなみに、大きなシワさえ残っていなければ特にアイロンがけの必要はないかと思います。自分に合ったサイズの足袋であれば、洗濯ジワ程度なら履いているうちに伸びて目立たなくなります。
【参考サイト】
足袋の手入れ☆(着物諸々)
http://www.kimonosakusaku.com/blog/2010/05/post_273.html
きものケア知恵袋 第五章(きものやまと きものケア)
http://kimono-yamato-care.com/mces/index/00018