着物を引き立てる帯揚げ・帯締め・帯留め

帯揚げ・帯締めは、帯の形を整え、着物姿を美しく仕上げるためのポイントとなるものです。どちらか一方でも着物や帯と不釣り合いだと全体のバランスが崩れてしまいます。

着物の格に合わせる

フォーマルには

鹿の子の総絞りが最適。留袖・色留袖には白、振袖にはピンク・朱色・ひわ色・水色など色物の総絞りか模様絞り。絞りが細かいものほどフォーマル向き。

訪問着・付け下げには

2〜3色使いの総絞りや1色の部分絞り、刺繍をほどこしたものなど。

小紋には

部分絞り・飛び絞り・綸子縮緬の無地やぼかし染めなど。

おしゃれ着には

一越縮緬・絞りの粗い古代縮緬の無地・ろうけつ染め・紅型・更紗など趣味の染めのもの。紬やウールに絞りは合わない。

質の良いものを

着つけの締めくくりとなる帯締めは、美しいだけでなく、帯が崩れてこないしっかりしたものでなければなりません。
帯締めは、平組み紐と丸組み紐に大別されますが、それらを変化させて組まれたものも数多くあり、色も豊富です。

フォーマルには

留袖や色留袖には白・金・銀の平組み紐か丸組み紐、丸ぐけを用い、振袖には華やかな色の平組み紐か丸組み紐の太めのものを用いる。
太めのほうが柔らかくてよく締まり、帯が安定する。

訪問着・付け下げには

金・銀糸を組み込んだ平組み紐か丸組み紐。やや太めのほうが格がある。

おしゃれ着には

袋名古屋帯を締める紬などの織りの着物には、いろいろな色糸を組み込んだ細めの平組み紐が合い、染めの着物には一色使いのものがすっきりする。

着物のアクセサリー

帯留めは、ブローチのようにおしゃれのワンポイントになるアクセサリーです。

訪問着・付け下げには

五大宝石(ダイヤ・ルビー・エメラルド・サファイア・パール)の一つをあしらった華やかなもの。二十代の未婚女性なら清純な印象のパールが合う。

おしゃれ着には

友禅小紋などならべっ甲・象牙・七宝など細工に凝ったもの、紬やカジュアルな着物には木彫り・皮細工など趣味的なもの。

注意点

なお、喪服や茶席での装いに帯留めは使わないので注意しましょう。

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