初心者向けコーディネートの秘訣
着物のコーディネートは、楽しいものでもあり難しいものでもあります。今回は、迷ったときの選び方や合わせ方のご提案です。
着るものに困ったら
コーディネートに困ったら、その日会う人が好きなものや柄などから選んでみるのも一案です。海が好きな人なら魚や波の柄など、その人が好きなモチーフや色を使って組み合わせると、あまり考えこまずに済みますし、間違いなく喜んでもらえます。
あるいは、その日の主役を決めるという手もあります。例えば、帯を目立たせたいというときは、帯が浮かび上がるよう、着物は目立たない色合いのものを選ぶようにすれば、自然とすんなり決まっていきます。
悪目立ちしないコーディネート
特別な日はともかく、洋服姿の人の中で着物姿は自分一人という場合には、なるべく目立たず、その場になじんだ雰囲気でいたいものです。次のポイントをおさえて選びましょう。
- 着物ならではの明るい色合いを避け、洋服にもあるような色柄を選ぶ。
- 着物や帯の組み合わせに、反対色など大きなコントラストはつけない。
- 着物も帯も大柄は避ける。
年中OKな柄
着るもので季節を表現できることが着物の楽しみの一つではありますが、季節を限定する柄はその時期にしか着られないというデメリットもあります。
しかし、柄によっては一年中着られるものもあるので、覚えておいて着物を買うときの参考にしましょう。
年中OKな柄の例は次の通りです。
四季の花
梅・桜・菊・なでしこなど、一枚の着物に四季の花模様
辻が花
花・鳥など抽象的な模様
桜
枝のない桜模様
茶屋辻
四季の草花・山水・家屋などの模様
吉祥文様
松竹梅・鶴亀・菊・蝶・鳳凰など、おめでたい模様の組み合わせ
自然
雲・樹木・霞など。
鳥類
孔雀・鳳凰・鶴など。
四君子
竹・梅・菊・蘭の組み合わせ
ビギナーセットもおすすめ
最近では、何を合わせたらいいのか分からないという初心者向けに、着物一揃えをビギナーセットとしてお手頃価格で売っている着物ショップもありますので、どうしても困ったら試してみるのもおすすめです。