足袋で足元をすっきりと

着物姿がすっきりと清潔に見えるのは、一つには真っ白な足袋のおかげとも言えます。
浴衣の場合を除き、着物姿で外出するときは、礼装でも街着でも、足袋は白を用います。白足袋の表地には羽二重・キャラコ・ブロード・化繊などがあり、裏地は天竺木綿のものが履きやすく、足も細く見えます。
こはぜ(合わせ目を留める爪の部分)は三枚・四枚・五枚とありますが、四枚こはぜが一般的です。

足袋の種類と特徴

羽二重の足袋

礼装用。上質だがあまり丈夫ではないので実用的ではない。

キャラコの足袋

糸の細い上質の足袋。履きやすく足の形も美しく見せるので人気がある。洗えば洗うほど白くなるという特質もある。

ブロードの足袋

厚手なので足の指の形が目立たないが、毛羽立った感じがして少々汚れて見える。

化繊の足袋

ナイロンやテトロンの足袋は、洗濯しても一晩で乾き、アイロンをかけなくてもよいので便利だが、ほこりが付きやすいのが欠点。
伸縮性のあるストレッチ加工の足袋は、足にぴったりして見た目はきれいだが、蒸れやすいので夏には不向き。

夏足袋

キャラコの単仕立てなので涼しくてよいが、薄手なだけに足の指の形がはっきり見える。

その他

別珍の色足袋は、保温性があり汚れが目立たないので、冬の普段履きとして用いる。また、趣味的なものとしては、小紋の柄足袋もある。

少し大きめを買う

足にぴったり合っていない足袋は、見た目も履き心地もよくありません。キャラコのように洗うと縮む素材のものは、自分の足より少し大きめのものを買い、一度洗ってから履くと、ちょうど足にフィットして履き心地がよくなります。

下着を着る前に履く

足袋は着つけが終わってからでは履きにくいので、裾よけや肌襦袢を着る前に履きましょう。
また、足袋が黄ばんでいたり汚れたりしていては、どんな晴れ着も台無しです。出かけるときは、替えの足袋を一足用意しましょう。

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