帯揚げのお手入れ
帯揚げには、きつく縛ったり折りたたんだり、または汗を吸ったりすることでかなり強い折りジワが付きます。
次回も気持ち良く使うために、使用後のチェックとお手入れは念入りに行いましょう。
お手入れの手順
お手入れの手順は次のようになります。
1. 帯揚げをハンガー等で吊るして、吸ってしまった汗を飛ばします。
そのまましまうと変色やカビの原因になるので注意してください。
2. あて布をしてから軽くアイロンをかけてシワを伸ばします。
蒸気で縮んでしまう可能性があるため、絹素材の場合、スチームアイロンは厳禁です。また、絞りの帯揚げもアイロンをかけるとシボのツノがなくなってしまうので要注意です。
3. たたんでしまいます。
あまり小さくたたんでしまうと折りジワの元になってしまいます。また、ラインストーンなどが付いている帯揚げの場合は、けっこういろいろな所にひっかかってしまうので、購入したときに入っていたケースがまだあれば、それにしまうのが一番です。
普段使うモノは、シワを伸ばして広げ、端を10センチほど折り返して芯にし、くるくる巻いておきます。普段使わない総絞りのモノなどは、二つ折りにして柔らかい紙に包んで箱に入れてしまっておきます。
汚れは揮発油で
帯揚げの結び目などの部分的な汚れは、揮発油で拭きます。全体が薄汚れてきたら、揮発油の中に浸して軽くつかみ洗いをし、揮発油を振り切ってからあて布をしてアイロンをかけます。
思い切って染め替えてみるのも
それでも、色の薄いクリーム色やピンクだと、なんとなくあまりきれいになった気がしないこともあります。そんなときは、思い切って市販の染料で朱色や紫色などの濃い色に染め替えてしまうのも手です。
【参考サイト】
こもの辞典・帯揚げ(京都美京)
http://www1.ocn.ne.jp/~bikyo/b_kmn_obiage.htm
成人式後のお手入れ〜帯揚げ・帯締め(和日和 wabiyori)
http://kimonosenka.seesaa.net/article/313542487.html