帯の色柄の合わせ方
帯を選ぶときに大切なのは格合わせだけではなく、着物の柄や色に調和させることもまた重要なポイントとなります。
柄の合わせ方
柄の合わせ方はいろいろですが、最も無難な方法は、着物と帯を同じ柄にすることです。例えば、着物が写実的な柄なら帯も写実的な柄にして統一すると、洋服のような感じが演出でき、意外と個性的な装いになります。
あるいは、着物と帯で一枚の絵のように組み合わせる方法もあります。「梅にうぐいす」というように、着物が梅の柄なら、帯をうぐいすの柄にすると、それぞれに引き立て合って着映えがします。絵柄の組み合わせ例はこの他にも「松に鶴」「もくれんに雀」「桐に鳳凰」「柳につばめ」「水草に白鷺」などがあります。
いずれにしても、着物の柄と関連のあるものを合わせるのが基本です。吉祥文様の着物に現代アートを思わせる帯を合わせたり、カジュアルな縞の着物に御所解き模様の帯を合わせたりするのは、着物の雰囲気を損ねるので避けましょう。
もう一つ大事なのは、季節に合わせることです。紅葉の季節に椿の帯では見る人に違和感を与えます。着物同様、帯も季節感を意識して選びましょう。
色の合わせ方
キリッと着こなすには、着物と反対色を組み合わせると効果的です。例えば、白地の着物に黒っぽい帯を締めると全体が引き締まった感じになります。
ただし、色の対比が強烈すぎるのは却って下品になりがちなので、全体のバランスを考えて組み合わせましょう。淡い色だけを組み合わせると、品の良い優しいイメージになります。
カジュアルな着物には現代風の帯
カジュアルな着物には、帯も現代風のしゃれたものを合わせると粋な感じになります。初心者の場合はまずこのあたりから合わせ方を学ぶと良いでしょう。