好みの色が見つからなかったら
着物を買うときは、呉服店で反物を見て着物に仕立ててもらうのが普通ですが、好みの色が見つからない場合は、染物店で染めてもらうのも一つの方法です。
コスト・注意点など
着物を染めて着る場合の、おおよそのコストの相場や注意点などは次の通りです。
白生地
持ち込みでもよいが、頼めば3万〜5万円ぐらいで用意してくれる。
無地の一色に染めると1万5千円ぐらい、小紋なら3万円ぐらいかかる。
紋も1万円ぐらいで付けてもらえる。
裾回しは表地に合った色に染めて仕立ててくれる。
色の決め方
染物店にある色サンプルを見て決める。通常、小さな色チップなので、着物の大きさになったときにどんな色になるかが読めず難しい。
着物になると色チップの色より薄く感じるので、黒紙の着物の型抜きを当てて大きくなった感じを見て決めると失敗がない。
染め直しの場合
古い着物をほどいて染め直しをしてくれる。
前の色をとって好みの色に染めるので、もとが濃い色のものでも大丈夫だが、あまりに薄い色だときれいに染まらない。
白地を染めるより少し値段は上がるが、簡単な刺繍なら抜いて染めることが可能。
硬い着物・織りの着物にも色をのせることができる。
(例:淡い色の織りの着物にシミが付いたら、シミが分からないような色に染める)
信頼できる染物店・呉服店を見つけておく
このように、白生地を染めるだけでなく、手持ちの気に入らなくて着ない着物も染め直してお気に入りの着物に変身させることができます。そのためにも、いい染物屋さんや相談できる呉服屋さんを見つけておくといいと思います。
家庭で染めるときは
この他に、自分で家庭用染料を使って染めるという手もありますが、この場合、染め上がりの予測はつきません。不安な場合は、端切れや失敗しても惜しくないもので、薄めの色から始めてみましょう。