根付にこだわってみる
根付は、なんとなく帯周りが寂しいときや、着物や帯に季節感を出したいとき、またはお出かけ先に関するものを身につけたいときなどに、コーディネートの幅を広げてくれるスグレモノです。
根付の歴史
根付は、男性がたばこや印籠などを腰に付けていたことから始まったものですが、江戸時代になると根付師が登場し、芸術的に優れたものになりました。
明治に入って洋装化が進み、小物をポケットに入れるようになったため、根付は必要なものではなくなりましたが、その一方で、西洋では日本人独特の芸術性が認められて根付が輸出され、数多くコレクションされています。
ちょうどいい長さとは?
活動量や好みにもよりますが、あまり長く重たげな根付は動くときに邪魔になってしまいます。帯周りはアイテムが集中するところなので、帯締めより少し上にぶら下がるくらいのバランスがさりげなくてベストです。
代用するときの注意点
ペンダントトップを根付ひもにつなげても、またはネックレスを二重にして帯揚げに通しても根付になります。ただし、宝石を留めるたて爪タイプは、帯や着物を傷めるので、デザインには十分気をつけましょう。また、根付は帯留めと違って落としやすいので、高価なものを使う際にも注意が必要です。
もっと身近なもので手軽に根付を作るには、ヘアピンを携帯ストラップのひもに通して帯板などにはさめばOKです。長くなってしまうときは、ストラップのひもを帯揚げにくぐらせて下げると短くなります。季節感のあるものや、洒落の効いた小ぶりなものを選びましょう。
根付プレートにもこだわってみよう
根付のひもを結んで、帯の中に挟み込むために必要なのが根付プレートです。素材や形もいろいろですが、ヘアピンやテレホンカードなど、身近なもので代用することもできます。なくしたくない根付は、ある程度の大きさのあるプレートに付ければ、抜け落ちる心配もなく安心です。