着物での訪問マナー
今回は、着物でよそのお宅を訪問するときの作法をご紹介します。
訪問時の作法
まず、訪問時の手順は次の通りです。
- コートやショールなどは、呼び鈴を押す前に玄関先で脱ぎ、袖だたみにして左腕に掛けます。
- 玄関で挨拶を交わしたら、正面を向いたまま式台中央を避けて上がります。
- 向き直って斜めに膝をつき、履物を揃えます。
手土産は、部屋に通されて挨拶が済んだ頃合いを見計らって渡しましょう。風呂敷から取り出して品物の正面を相手に向け、両手を添えて差し出します。
座布団の座り方
次は、座布団の座り方の手順です。
- 主人がお見えになるまでは座布団に座らずに待ちます。
- 挨拶が済んでから、まず座布団の横か後ろに正座します。
- 手を軽く握り、座布団の中央近くについて膝で移動します。
案内の人に勧められて座っている場合は、主人が見えたら座布団から下りて、手をついて挨拶をします。座るときは、座布団の中央まで歩いて行くことのないようにします。
おいとまの挨拶は、座布団から下りてします。
座布団の勧め方
逆に、訪問を受けた側のお客様への座布団の勧め方のポイントは、このようになります。
- 座布団を二つ折りにしたり裏返しいたりしてはいけません。
- 座布団は、上座かお客様の前に出しますが、お茶席でない場合は手渡しをせずに畳の上に置いて勧めます。
- 前もって来客が分かっている場合は、上座に出しておきましょう。
足がしびれたら…
ちなみに、足がしびれたら、両足の親指を上下に動かして直します。しびれが強いときは、目立たないように腰を下ろして足首と親指をぐっと曲げ、その上に腰を下ろしていると直ります。立つ必要があるときも、しばらくこの姿勢をとってから立てばふらつきません。
【参考サイト】
着物を着た際のマナー(着物の丸中)
http://www.kimonom.jp/knowledge5.php
きものでの振る舞い(インターネットで学ぶ着付入門講座)
http://www.somesho.com/kitsuke/18_Gaishutsu/1802_Ugokikata/index.html