着物を着るために必要なこと
着物を着てみたいと思う人は多くても、実際に着るようになる人はとても少ないのではないでしょうか。
そこにはさまざまな理由があると思いますが、あきらめずに実行できるようになるために必要なことは、たった一つだけなのです。
着物は必ず身近にある
最初に直面する問題として、着物をどうやって手に入れたらいいのかということがあると思います。最近では着物を着る人がいない家庭がほとんどであるうえに、買うにしても決して安い物ではなく、そもそも続くかどうかも分かりません。
しかし、自分の家にはなくても、周囲のどこかの家庭の箪笥で眠ったままだったり、リサイクルショップや資源ごみに出されようとしていたりする憐れな着物が必ずあるはずです。なぜなら、この国に住む人々はもともと誰もが着物を着ていたからです。
助言者の確保
その次の難関は、初心者の自分が着物を着るにあたって、助言者になってくれる人が周囲にいるかどうかという点です。現代では70代くらいの人でも着物を着ない人が多いため、祖母や母親の年代の人が必ずしも助言者になれるとは限らないのです。
したがって、プロやエキスパートの域に達している人でなくても、例えば電話一本で「子どもの卒業式には何を着ていったらいい?」と聞いてすぐ教えてくれるという程度の人を一人は確保することが必要になります。
とにかくたくさんの人に話しておく
要は、着物を着たいと思ったらその決意を内に秘めたままにせず、周囲に話しておくほうがいいのです。
よく、夢や目標はいろいろな人に言っておくべきだといいます。それは、一つには人に言うことで自分を後戻りできないところに追い込むという意味もあるのですが、もう一つには、人に言えば言うほど情報が集まりやすくなり、より夢や目標に近づきやすくなるという意味もあります。
つまり、なるべくたくさんの人に話しておけば、情報や人のほうから寄ってくるというわけなのです。